混合歯列期

正中離開


母親にとって、永久歯である上顎中切歯が交換してくると、一番外見的に目立つので大変気にするのがふつうであります。正中離開については、中切歯の萌出過程における一時期の生理的な現象であることが、7歳ごろでは約70%を占めるということを念頭において診断を立てていただきたいと思います。過剰歯があれば、抜歯し矯正的処置を必要とします。過剰歯が埋伏している場合には、X線診査によりその位置を確かめると共に、もしも摘出手術を施すときは中切歯・側切歯に対して為害作用が影響しないかをよく検討し、施術時期を慎重に決定します。


混合歯列期埋伏症例(上顎右側前歯が埋伏している症例)

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反対咬合

中切歯(前歯の1番目)と側切歯(前歯の2番目)の上下顎計8本の切歯の反対咬合を正常な被蓋関係に改善することであります。反対咬合が中切歯一本だけの時期に矯正治療を開始することもあると思われます。そういう場合においても先に述べたように両側の側切歯が萌出し、動的治療を終えて保定期間を経過し安定が得られるところまでを考慮に入れて治療を手がけるべきであります。

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下顎前突

骨格性の真性下顎前突では矯正医に相談する等、適切なアドバイスを受けることが望ましいと思います。頭部X線規格写真分析などの補助的診断資料を加えて検討する必要もありますが永久歯列まで、長く尾を引くことになるのは明らかですし、場合によっては外科的処置をも考慮に入れなければならないこともあります。

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上顎前突

混合歯列期上顎前突症(混合歯列期での治療のみ)

混合歯列の前期・後期ともその治療の対象となりますが、この時期に適切な治療を施すことによりその後の治療が非常にスムーズに行われることが多いようです。特に口呼吸の患者さんは鼻呼吸の患者さんに比較してどうしても上顎前突になりやすいようです。場合によっては耳鼻咽喉科と対診しながら治療を行う場合も少なくありません。また条件によっては放置して抜歯ケースとなるものを非抜歯で行われる場合もありますので、心配な場合は早めに受診することをお勧めしております。


歯列期上顎前突症(混合歯列期治療後永久歯列での治療が必要だった症例)


永久歯列期上顎前突症(前ページ症例の永久歯治療-非抜歯)

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前歯部叢生

上顎4前歯の配列が治療の対象となります。中切歯の捻転や側切歯の舌側転位による反対咬合、その他の種々の不正を含む叢生が多く見られると思います。側切歯のためのスペースが不足しているとき、乳犬歯が抜歯されることがあります。この乳犬歯の抜歯については、慎重な診断の基に行わなければなりません。

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